西前頭3枚目北勝富士(25=八角)が横綱稀勢の里を初顔合わせで破り、1敗を守った。

 「重かったっす。何回もダメだと思って、心が折れそうになって、苦しくて。でも、横綱が最後に慌ててくれて」。横綱得意の左差しを必死で封じながら、頭をつけ続け、寄り切った。

 名古屋場所の鶴竜、秋場所の日馬富士に続き、3場所連続3個目の金星を手にした。「前の2個より(力を)出し切ったし、取り口を覚えています。うれし涙は3個目だから、いいですよ」とニッコリ。19日の中日は白鵬との対戦。勝てば4個目の金星だけでなく、自力で優勝争いのトップに並ぶ。