腰や左足首の負傷のため、大相撲九州場所を10日目から休場した横綱稀勢の里が12月3日からの冬巡業を全休することになった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が26日、明らかにした。同親方は「途中から(参加)も厳しい。治療を優先する」と話した。

 稀勢の里は下半身に安定感がなく、1場所5個金星配給のワースト記録に並び、9日目まで4勝5敗と精彩を欠いた。「腰部挫傷、左足前距腓靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の安静加療を要す」との診断書を日本相撲協会に提出し、4場所連続休場となった。

 田子ノ浦親方によると、右脚のけがで13日目から休場した弟子の大関高安については、冬巡業に最初から参加する見込み。