大相撲の横綱日馬富士関の暴行問題に揺れる日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で定例理事会を開く。日馬富士関が責任を取って29日に引退したことの報告や、危機管理委員会の調査の経過報告を受ける予定。

 日馬富士関は処分を受ける前に引退したが、相撲協会は公益財団法人として再発防止策や真相究明などへの取り組みが求められる。しかし、危機管理委は暴行を受けた平幕貴ノ岩関について、師匠の貴乃花親方(元横綱)が協力を拒否しているため聴取できていない。

 春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によると、優勝9度の日馬富士関に対し、特別功労金などを支給するか否かを協議する可能性もある。