大相撲の沖縄・宮古島巡業最終日が14日行われ、宮古島市出身で9月に死去した日本相撲協会の世話人、友鵬さんを追悼する場所となった。平幕の勢(31=伊勢ノ海)は、相撲甚句で友鵬さんを題材にして歌い「いつも僕のことを気にかけてくれた優しい方でした。天国にいる友鵬さんに届けと思って、魂を込めて歌いました。きっと届いたと思う」と感慨にふけった。

 会場入り口には、追悼コーナーが設けられ、友鵬さんの高校、現役、世話人時代の写真が展示された。メッセージボードもあり、ファンが次々にペンを走らせた。この企画は、友鵬さんと親交があった勧進元の藤沢雅義さんが提案。写真は全て友鵬さんの実家から借りたという。「去年は両国国技館で巡業の打ち合わせしたんだけどね。本当に寂しい」。誰からも愛された世話人だった。