大相撲初場所6日目の19日、横綱稀勢の里が休場し、再起を期待していたファンからは落胆の声が漏れた。

 横浜市の会社員佐藤和也さん(30)は「稀勢の里が目当てで楽しみにしていたのにすごく残念。でもこの日にチケットを買ってしまったからしょうがない」と肩を落とした。

 ファンが望むのは強い横綱の姿。完全復活を求める声もあり、千葉県浦安市の会社員中村孝史さん(63)は、出場を続けて負けが込む姿に「見せるべきではない。鶴竜は勇気を持って休んだから元気がいい。名古屋場所から出てきてもいいのでは」と話した。

 元横綱日馬富士関の暴行問題、立行司式守伊之助のセクハラ行為と不祥事が続いた中で迎えた初場所は連日の満員御礼。しかし、横綱白鵬も休場し、取組面では寂しい状況となっている。それでも、40代女性は「不祥事はあってもそれはそれ、これはこれで本場所を楽しみにしてきた。他にも好きな力士はいる。その人たちの頑張る姿が楽しみ」と残る力士の奮闘を期待した。