大相撲11月場所で新三役ながら勝ち越した関脇隆の勝(26=常盤山)が2日、電話取材に応じた。

部屋での稽古は1日に再開したばかり。「しっかり休めたので疲れもとれた。(今日は)四股を踏むぐらい。主に基礎運動ですね」と話した。

新三役で8勝した11月場所を「勝ち越せたのはうれしいですけど、調子の面でちょっとつらかった場所だった」と振り返った。

唯一の連敗となった7日目からの3連敗で動揺があったという。しかし、「家族とか兄弟とかが連絡というか激励してくれた。それでうまく切り替えられた」と家族の支えに奮闘した。

また、同部屋の大関貴景勝との稽古で得た自信もあった。「大関とも稽古して、押されにくくなったというか、押し込まれる相撲もだいぶ減ってきた。そういう面ではよくなってきた」と話した。貴景勝が優勝し「次は自分だという気持ちで来年から頑張りたい」と自身初となる賜杯を見据えた。

今年は初場所こそ負け越したが、春場所では12勝で初の三賞となる敢闘賞を受賞し、7月場所、秋場所、11月場所と4場所連続で勝ち越した。「初の三賞も頂きまして、本当にいい年だったなと思う。気分よく来場所も臨めるかなと思う」と声を弾ませた。

大関を狙える地位にいるが「考えたら自分が相撲が取れなくなる。あまり意識せずに1場所、一番一番集中したい」と目の前に集中する。