東前頭筆頭の大栄翔(28=追手風)が“照ノ富士キラー”っぷりを発揮した。強烈なのど輪とおっつけで横綱照ノ富士を送り出し、通算4個目の金星を獲得。昨年秋場所に昇進した照ノ富士から複数の金星奪取は唯一で、相性の良さを見せつけた。1場所での三役復帰に向けて、連勝発進に成功した。新大関の御嶽海が初日から2連勝で、正代、貴景勝のかど番2大関はともに敗れた。

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大栄翔は、横綱の“粘り腰”を許さなかった。のど輪を軸に、まわしには指一本触れさせない。おっつけで横向きにさせると、後は直進するだけだった。

“天敵”になりつつある。照ノ富士が新横綱だった昨年秋場所も金星を獲得。しかし、翌場所以降も熱戦を演じたが、土俵際のもう一押しが足りずに連敗していた。土俵際での照ノ富士の粘りについて、場所前に大栄翔は「(他の力士と)断トツで違う。力を出しても勝てない」と脱帽。そんな横綱を押し切り、2個目の金星を奪った。「自分はできる限りの力を出して、胸を借りるつもりでやっているだけ。自分でも勝てるのは不思議というか、自信になります」。謙虚な姿勢を保ちつつ、確かな手応えが残った。

1月の初場所後には新型コロナウイルスに感染し、39度近い発熱にも苦しんだ。約10日間の隔離生活は不安な日々だったというが、場所休みを含めて3週間ぶりに稽古場に降りると、仲間の姿を見て安心したという。「寂しかったので、稽古場で(部屋の力士と)会えたときは幸せでしたね(笑い)」。初優勝した昨年初場所をほうふつとさせる連勝発進。心身ともに回復した28歳が、再び快進撃をみせる。【佐藤礼征】

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