幕内優勝、関脇経験者で東幕下6枚目から再出発の若隆景(28=荒汐)は、嘉陽に送り出されて黒星発進となった。

若隆景は右膝のけがで4場所連続休場からの復帰となった。今年春場所まで4場所連続で関脇を務めた大関候補も、4月に右膝の再建手術を受けるなど決意の休場で出直した。

館内から大声援で迎えられたが、相手の圧力を受け止めきれず、久々の本場所の土俵と右膝の影響は隠せなかった。若隆景は違和感も膝への不安も「特になかった」と言い、「気持ちは変わらないが久しぶりの本場所で、しっかり自分の相撲をとらなければという思いだった。切り替えて、次にしっかり自分の相撲をとりたい」と前を見据えた。

幕下で相撲をとるのは18年春場所以来、約5年ぶりとなる。「(全休した)3場所は長かった。自分のできることをしっかりやって、次の相撲に集中してやっていきたい」と話した。