日本相撲協会は15日、式秀部屋の序二段力士、若戸桜(わかとざくら)の澤田剛(さわだ・つよし)さんが、14日午後2時43分に茨城県の病院で死去したと発表した。33歳だった。

一夜明けた15日に、東京・大田区で行われた巡業では、午前9時30分過ぎ、関取衆による申し合い稽古が始まる前に、土俵周りにいた全力士、全親方が目を閉じ、故人を弔う黙とうが行われた。境川巡業部長(元小結両国)は「昨日(14日)の夕方(若戸桜さんの師匠の)式秀親方(元前頭北桜)から電話があって知った。気の毒に…」と、表情を曇らせた。この日の黙とうは、境川親方の発案で行われた。

3月30日から始まった今回の巡業には、同じ出羽海一門とあって、式秀部屋の三段目赤虎、序二段豪鬼神が、横綱豊昇龍の付け人として参加していた。だが、この日の朝、2人は茨城県内にある部屋に、急きょ戻った。豊昇龍は「対戦したことはないけど、同じ力士で、同じ協会の仲間が亡くなったのは本当に残念」と、故人をしのんだ。式秀部屋所属の付け人2人が離脱した形だが「しっかり、そっちの方をやってこいと言った。前に1人亡くなったのも出羽海一門(響龍さん)。一門としても残念ですね」と、故人の無念を思って、悲しそうな表情を浮かべて話した。