台風13号の関東地区上陸が危ぶまれる中、SKE48の6期生による初単独ライブが8日、東京・赤坂サカスで開催され、取材した。結論から言うと、感動的かつ今後のSKE48にとっても大きな転機となる可能性のあるライブだったのではないかと感じた。

 赤坂サカスでの野外イベントは、警報が発令されると開催が出来なくなる。午後6時30分開演だったが、1時間以上前からファンはカッパを着込んで、雨に打たれながら開催を信じて待った。スタッフも、ギリギリまで判断に悩んでいた。開演を早めるという選択肢もあったが、結果的にオンタイムで開催された。

 SKE48の6期生は青木詩織(22)井田玲音名(19)鎌田菜月(21)北川綾巴(19)北野瑠華(19)熊崎晴香(21)竹内彩姫(18)日高優月(20)山田樹奈(20)の9人。この9人が雨で滑るステージの中、全力でパフォーマンスを披露した。決めポーズで鎌田、日高が転ぶシーンもあったが、それもまた印象的だった。

 たたき付けるような雨の中で、9人それぞれが、約20分にわたって、思いの丈を語った。中でも井田は、涙を流しながら「私たち6期生は甘えているとか言われて来たけど、ちゃんと成長してるんだって。自分では分からないけど、こうやってみんなで集まった時に強く感じました」。

 青木は「何をしたらいいのか、どうなれば正解なのか、分からなかった」と苦しかった胸の内を吐露した。だが、最後には「今日このステージが6期生の新たな第1歩になります。こんなステージを見られたみなさん、レアですよ!」とさけんだ。この言葉は、青木なりに、そして6期生なりに、何かしら手応えをつかんだからこその発言だったのだろう。

 そんなメンバーの姿をみたファンは、メンバーのステージ降壇後に「6期生」コールを送った。これはファンの最大賛辞だろう。

 ステージ終了後、メンバーに6期生コールについて聞くと、一堂は「うれしかったです!」と声をそろえた。鎌田は「今日はいろんな気持ちを1人づつもってステージに立ったので、それがちょっとはファンの方に伝わったのかなというのを感じられて、ファンの方と一緒に新たな1歩を踏み出せたのかなと思いました」と笑顔を浮かべていた。

 6期生の頑張りがTBS上層部に評価され8月30日、SKE48の16人による同所でのライブが発表されたのは、それから2日後だった。