NMB48の新エースと期待された梅山恋和(ここな、18)が26日、ロームシアター京都で、卒業コンサート「恋のおまじないが解ける前に」を行った。12歳から6年目に入ったアイドル活動区切りを目前に「私のアイドル集大成をぜひ目に焼き付けてくださるとうれしいです」。2時間を超えるライブを完走した。

コンサート中盤を過ぎ、初センター曲「だってだってだって」が流れると、OGの山本彩加さん(19)が姿を見せ、客席がわいた。山本さんとのダブルセンター曲で、2人並んでパフォーマンス。昨年3月に卒業し、芸能界を引退した山本さんは「歓声…引いちゃいましたね…」と苦笑。梅山からの出演依頼を「うれしかった」と、感謝した。

「集大成」と約束した言葉通り、梅山は、渡辺美優紀と柏木由紀がオリジナルメンバーだった王道アイドルソング「ハートの独占権」にも挑戦。渡辺の「わるきー」も「わるここ」として、愛らしくキレのあるパフォーマンスを見せた。

梅山は16年6月に12歳で5期生としてお披露目。17年には正規昇格し、チームNメンバーになった。18年の18枚目シングル「欲望者」で初選抜。20年3月、山本とダブルながら、シングル「だってだってだって」で初センター。昨年8月、最後の1期生白間美瑠の卒業コンサートでは、1期生全員卒業後の「青春のラップタイム」でセンターに入った。

グループ最初のオリジナル曲でのセンターは、実質的な新エースへの期待値だった。11月3日に行われたグループ結成11周年ライブでもセンターに入り、NMB48の主要コンサートでのセンターは、山本彩、白間美瑠に続くポジションでもあった。

今年元旦の新春組閣発表では、26枚目シングル「恋と愛のその間には」で、上西怜とのダブルセンターに決まったと発表。しかし、4日後の同5日の公演で、卒業を電撃発表していた。

アンコールにこたえた梅山は、山本さんや、キャプテン小嶋花梨ら同期に出遅れた加入当初を思い「自分は、はじっこのポジションで、あきらめずに頑張ろうと思えたのは、皆さん(ファン)のおかげです」と涙ながらに感謝した。

かねて、将来の目標に女優をあげていたが、今春の高校卒業を機にグループからの巣立ちも決断。「頑張った分、必ず明るい未来が待っている。私も自分を信じて第2の人生を頑張りたい」とあいさつした。卒業後は学業とともに、芝居の勉強もする意向。

特製ドレスにも身を包んだ梅山は「NMB48は私の青春でした」「アイドルになれて幸せでした」と手を振っていた。