AKB48村山彩希(27)が5月6日、東京ガーデンシアターで自身の卒業コンサートを行った。14歳でAKB48の13期生としてお披露目されてから、約14年。節目のステージを取材する機会に恵まれた記者は、村山が最後のスピーチで周囲への感謝を涙ながらに語る姿を見て、コンサート前の取材で語っていた、とある「感謝を伝えたい人」の存在を思い起こした。
村山のAKB48劇場公演出演数は、5月6日時点で1339回。劇場公演の歴代最多出演記録を更新し続け、「劇場(シアター)の女神」と称される。シングル選抜はこれまで12回で、24年のカバーアルバム「なんてったってAKB48」リード曲「なんてったってアイドル」ではセンターを務めるなど、中心メンバーとして活躍してきた。
加入当時からひときわ目立つ存在だったわけではなかった。13期生はセレクション(研究生の技能審査)を経験。コンサート前の取材では「当時、自分がセレクションに落ちかけていたと後から知ったときは、本当に間一髪だったと思いました。落ちてたら(グループを)辞めなきゃいけないので。『昇格するよ』って言われてて、しなかったときも辛かった」と苦難の時代を振り返った。
14歳で加入してから、グループ活動と学業の並行にも苦労したという。「ファン以外にも感謝を伝えたい人」を聞かれると、「高校時代の担任の先生」を挙げた。「結構自分の中で反抗期といいますか。それを一番支えてくれたのが高校時代の担任の先生だったんです」と明かした。
反抗期が激しかったのか問われると、「自分では気付かなかったですけど…」と苦笑い。「学校に行きたくなかったりとか。私の成績の単位を落とさないために、先生が裏で頭を下げたりしてくれていたんです」と回想した。
苦しい時代を支えてくれた担任の先生とは、今でも交流があるという。「20歳を迎えたときには腕時計をプレゼントしてくれました。今でも友達として仲良くさせていただいてます」と声を弾ませた。
さらに「この前は4時間半電話しました」とにっこり。「AKB卒業するんだよねっていう話とか、その時にYouTubeで(自身のソロ曲)『ゆいりー』(のMV)を見てもらったりとか(笑い)。懐かしい話でも盛り上がりましたね」と楽しげに振り返った。
また、卒業コンサートのスピーチでは学生時代からの友人らに向け「部活になかなか出られなかったり、学校も休みがちだったけど、テスト範囲を教えてくれたり声をかけてくれてありがとう。その優しさが、私を活動に真剣に向き合わせてくれる力になりました」と感謝を伝えていた。
ファンやメンバー、スタッフらはもちろん、身近な人々からの温かい愛も受け取りながら、グループ活動に真っすぐ向き合い、“劇場の女神”として成長を遂げてきた。自身の誕生日である6月15日にはAKB48劇場で卒業公演を行い、愛するグループと劇場に別れを告げる。【玉利朱音】

