櫻坂46の松田里奈(21)が、今月から就任した副キャプテンとしての誓いを明かします。元銀行員という異色の経歴を持ち、快活な積極性と礼儀正しさで活躍中。引き続きキャプテンを務める先輩の菅井友香(25)とともに、昨年改名・再出発を経て生まれ変わった櫻坂46を飛躍に導く、新たなキーパーソンです。

櫻坂46の副キャプテンとして意気込み新たに笑顔を見せる松田里奈(撮影・浅見桂子)
櫻坂46の副キャプテンとして意気込み新たに笑顔を見せる松田里奈(撮影・浅見桂子)

副キャプテン就任は、菅井と2人でスタッフから伝えられた。「すぐに実感は湧かなかったですけど、何でも受け入れちゃうタイプなので、自分ができることをやるしかないな、って思いました」と振り返った。あらためてメンバー全員の前で発表されると、同期の二期生らから祝福された。

「『おめでとう』『自分もうれしいよ』とか『ついて行くよ』とか言ってくれて。副キャプテンとして、まず自分が完璧でいなきゃ、と思ってしまうタイプなんですけど、武元(唯衣)は『完璧じゃなきゃいけない、って思わなくていいよ』って言ってくれて。今まで通りでいいんだ、と思いました」

ファンからもミーグリ(オンライントーク会)などで祝福された。「『今まで通り、まつりちゃん(松田)らしくでいいよ』『気負わずに、そのままでいいよ』って、すごくたくさんの方から言っていただけて。本当にうれしくて、温かい気持ちになりました」と感謝した。

中学時代はソフトボール部で副部長、生徒会でも副会長を務めた。高校でもダンス部で部長だった。「部活をまとめようとして、できてないなって思ったら、みんなと共有したくてうずうずしちゃうタイプでした。二期生の中でもそうかもしれません」と明かした。

テレビ東京系「そこ曲がったら、櫻坂?」などのバラエティーでも、積極的な発言でムードメーカーとなっている。「オンエアを見て、『ここは言わないほうがよかったな~』とか毎回自信を失いかけるんですけど、ファンの方からは“ガヤ”を褒めていただいたりして、やめちゃいけないな、と思うことができました」と感謝した。「番組のスタッフさんからも『もっと声出しちゃってください』って背中を押していただけるので、まだ上手じゃないんですけど、頑張ろうと思っています」と笑った。

 
 

高校卒業後、銀行に勤務し窓口対応などを行った。礼儀正しさは家族の影響も大きいという。「昔から両親はやや放任主義で、テストの点がいくら悪くても全く怒らないんですけど、宿題とか提出物だけはちゃんと出しなさい、と言われていました」と明かした。グループ加入後も父親から電話で「あいさつとか返事とか、そういうところだけはちゃんとせんと」と何度も助言された。「仕事の内容というより、基本的な人としての部分を言われますね。すごくいい両親を持ったと思います」と明かした。

櫻坂46は、昨年10月欅坂46から改名し再出発した。「心機一転というか、ゼロからのスタートというか。みんなが一致団結しないと坂を上っていけないと思います」と力を込めた。「今年は櫻坂46が飛躍する1年にしていきたいです。二期生とは結構話すので、一期生さんやスタッフさんとも、もっと積極的に深いコミュニケーションをとりたい。みんなで同じ方向を向いて、いろんな分野で1人1人が活躍できれば」。ハキハキとした口調は、副キャプテンとしての覚悟の表れだ。【取材・構成=横山慧】

 
 

◆松田里奈(まつだ・りな)1999年(平11)10月13日、宮崎県生まれ。18年8月「坂道合同オーディション」合格。同年11月欅坂46に二期生として加入。159・5センチ。血液型O。