大阪市を廃止し、5つの特別区を新設する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票では、テレビ中継でも異例のデットヒートが繰り広げられた。

 都構想否決の結果を最速で伝えたのはNHKで、午後10時34分に「都構想実現せず」「反対多数確実」「大阪市存続」のテロップを流した。この時点で開票率81%。賛成は57万1395票、反対は56万5093票で、賛成票が6302票上回っていた。NHKは午後10時5分から予定されていた看板ニュース番組の「サンデースポーツ」を遅らせて、武田真一アナウンサーが、橋下市長の“敗北”を伝えた。

 一方、フジテレビは、宮根誠司キャスターが司会を務める情報番組「Mr サンデー」内で、午後10時の番組冒頭から開票の様子を中継。宮根氏は「番組放送中に結果が出るでしょう」と視聴者にアピールした。同局が否決のテロップを流したのは、午後10時35分で、NHKの1分後だった。

 NHKの開票速報の途中経過では、午後10時55分にようやく反対票が、賛成票を逆転。この時点で賛成68万8729票。反対が68万8994票となった。