「街の灯」「黄金狂時代」などの映画で知られる喜劇王、チャールズ・チャプリン(1889~1977年)の未公開NGフィルムが初公開される。13日から京都市内で開催される「京都国際映画祭2016」(16日まで)の開催会場の1つとなる西本願寺(京都市下京区)のイベント内容が5日、同寺で発表され、チャプリンの未公開NGフィルムが初公開されることが明かされた。

 会見に出席したチャプリン研究家で「日本チャップリン協会」(京都市)の大野裕之会長(42)によると、初公開するのは「1980年に奇跡的に見つかったフィルム。もちろん世界初公開です」。1917年の公開された短編の傑作といわれる「チャプリンの移民」の1シーン。船上でチャプリンが、かけトランプをする約2分30秒の映像には喜劇王の笑いが凝縮されている。このシーンの未公開NGフィルムなどを同映画祭で初公開する。これまで多くのNGフィルムが見つかり、テレビなどで公開されてきたが、今回公開するフィルムは秘蔵のフィルムという。

 同寺の安穏殿では「チャプリン特集」として、「ライムライト」(14日)、「キッド」(15日)、「巴里の女性」(16日)を上映する。15日の上映終了後に未公開NGフィルムを公開する。

 チャプリンにふんして会見に登場したお笑いタレント、坂田利夫(75)は映画「独裁者」が大好きといい、「チャプリン、ありがとさ~ん!」と映像からヒントを得た手足をばたつかせるギャグを披露した。未公開NGフィルムで見せるチャプリンの笑いの演技に「それぜひ、オレにやらせてください」とアピールしていた。

 また西本願寺にある僧侶の研修などに使う重要文化財「伝道院」では期間中、アート展も開催される。同映画祭は映画、各種アートを網羅した総合文化イベント。13日から4日間、京都府の19会場で実施される。