マイケル・ジャクソンさんが1982年にリリースし、世界的な大ヒットとなった「スリラー」のミュージックビデオがこの夏、3D映画となり再リリースされる予定だ。

 14分間のホラー風ショートフィルムはマイケルさん本人が主演し、狼男やゾンビに変身する特殊メークが話題を呼び、音楽史上に残る作品となった。ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙によると、同フィルムを監督したジョン・ランディス氏が過去3年間、ひそかに同プロジェクトを監修してきたという。

 関係者は同紙に、09年に急死したマイケルさんは今年8月に59歳の誕生日を迎えるはずだったが、このプロジェクトを喜んでいたはずだとした上で、「マイケルは生前、スリラーを映画館で上映し、IMAXや3Dテクノロジーを使用し、ファンにビデオの中で彼と一緒にいる感覚を楽しませたいというビジョンを持っていた。新バージョンのフィルムを、マイケルの子供たちであるプリンスとパリスを関わらせた大掛かりなPRで売り出すマーケティング計画もある」と語っている。

 今年で発売35周年を迎える「スリラー」の再リリースを祝い、映画製作の裏話についての興味深いドキュメンタリーもリリースされる予定だという。

 マイケルさんが急死した直後、「スリラー」のビデオは、永久保存する制度であるアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。(ニューヨーク=鹿目直子)