今月5日に出版され、爆発的なベストセラーとなったトランプ政権に関する暴露本「Fire And Fury(炎と激怒)」が、早くもテレビドラマ化される見通しとなった。米ハリウッド・レポーター誌などが報じたもので、ハリウッドの娯楽会社エンデバー・コンテントが金額は不明ながら数百万ドルで映像化の権利を獲得し、テレビシリーズ化を計画しているという。著者でジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏自身が、製作総指揮を務める。放映時期やテレビ局は未定だが、多くのネットワークが放映権に興味を示すと見られており、争奪戦が予想されている。トランプ大統領役を含めホワイトハウスの主要メンバーを誰が演じるのか注目される。

 同書は昨年8月に解任された前首席戦略官・上級顧問のスティーブ・バノン氏をはじめとする関係者200人以上への取材を基にトランプ政権の内情を赤裸々につづったノンフィクションで、発売1週間で100万部を超えるベストセラーとなり、来月には日本でも「炎と怒り トランプ政権の内幕」のタイトルで翻訳版が出版される。トランプ大統領はツイッターで、「(暴露本は)嘘だらけ」とコメントし、情報源をねつ造していると批判していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)