フジテレビの三田友梨佳アナウンサー(30)が、電車内での痴漢被害の実情を訴え、女性専用車両を「男性差別」だと主張する団体の行動に嫌悪感をあらわにした。

 28日放送の同局系「直撃LIVE グッディ!」は、同団体のメンバーである男性3人が今月16日に東京メトロ千代田線の霞ケ関駅付近で女性専用車両に乗り込み、女性客らともめる様子を撮影した映像をオンエア。男性らは女性客や駅員から降車するように要請されるも拒否し、電車の遅延を招いた。

 VTR明け、安藤優子キャスターは「なんかもう私、イライラして。すごく不愉快な気持ちになったんですけど。何のためにこれをやってるのか」と男性らのとった行動に顔をしかめ、女性専用車両が痴漢冤罪を防止する効果について触れ、「男性側のメリットもあるじゃないですか。一口にこれは女性とか男性差別の話ではないと思います」とした。

 三田アナも「全然、気持ちを理解してないですよね」と男性側の主張に反論。「痴漢に遭ったことのある人じゃないと、どれだけの恐怖心かわからないと思う。私の周り、ほとんどの人が痴漢に遭ったことがあって、痴漢に遭ったら声も出ないし動きもとれないですし、ただ震えと涙が出てくる。しかもその後、トラウマになる」と訴え、「その避難場所としてこの女性専用車両があることの、何が男性差別になるんだろう」と首を傾げた。

 なお、東京メトロ側も女性専用車両に男性が乗ってはいけないという制限はつけておらず、マナーのひとつとして協力を呼びかけているという。男性側はそれらを確認した上で乗車しているとし、電車の遅延などのトラブルが生じたことに関してはルールを定めない鉄道会社の責任だと主張しているという。