是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(6月8日公開)が13日(日本時間14日朝)、仏カンヌで開催中のカンヌ映画祭で公式上映された。2200席の会場は満席の大盛況で、上映後には約9分間のスタンディングオベーションに包まれ、涙をぬぐう観客もいた。

 家族を演じたリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林と子役の2人は、仲良く手をつなぎレッドカーペットを歩いた。カンヌ初参加の安藤は、母安藤和津(70)の夢が「いつか誰かにカンヌに連れて行ってもらうこと」だったと明かし、「今日は母の日ですし、親孝行してやろうと思って連れてきました。末っ子の私が母の夢をかなえてあげられてよかった」と充実感を漂わせた。