舘ひろし、健さん以来も謙虚「高倉さんは大スター」

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俳優舘ひろし(68)が4日、カナダで開催された第42回モントリオール世界映画祭で、主演映画「終わった人」(中田秀夫監督)の演技で、最優秀男優賞を受賞し、都内で会見を行った。海外映画祭での受賞は初で、故石原裕次郎さん、渡哲也(76)への感謝の思いを語った。

会見場に緊張気味で入ってきた舘。ふーっと息をつき「本当にありがとうございます。信じてないのは自分の芝居なので、ホントなのかな? どうなってるのかな? というのが正直な感想です」と照れた。

受賞はスタッフからの電話で知った。病院での定期健診を忘れていたことの連絡だったが、「そういえば…」と伝えられたという。

デビュー以来42年間を振り返った舘。役者としても人としても慕う渡からは、電話で祝福を受けた。舘は「『おい、お前良かったな』と。いつも渡に、芝居がうまくなるなと言われていたので、怒られるのかと思ったら、おめでとうと言われました。うれしかったです。ここに立っていられるのは、渡がずっと支えてくれていたからです。感謝でいっぱいです」。3年前に急性心筋梗塞の手術を受け、体力回復のためリハビリ中の渡にとっても、いい知らせとなった。

裕次郎さんへは、自宅か墓前に報告に行きたいとした。「映画で賞を取ったと聞いたら喜んでくれるだろうな。成城か総持寺か、トロフィーを見せに行きます」。

無欲で実感のない受賞だ。「野球でいったら、バットを出したらホームランになっちゃった」などと笑わせたが、スタッフ、共演者への感謝しかない。「中田監督の演出、黒木(瞳)くんが支えてくれたおかげ。自分は芝居がうまいわけじゃないんだから」と語り、99年「鉄道員(ぽっぽや)」での高倉健さん以来の同賞受賞についても「高倉さんは大スターだから一緒にしないで」と謙虚だった。

同作で舘は、定年を迎え人生を模索する男を演じた。同映画祭審査員は「心情の変化を見事に表現していた。人生にくたびれた人物から、モダンに変化していく様はすばらしかった」と評価した。

受賞を記念して9月8日から1週間、東京・銀座の丸の内TOEIで、「終わった人」の凱旋(がいせん)上映を行うことが決まった。上映は午前9時20分の回。15日以降も予定しており、詳細は今後発表する。

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  • 99年3月、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影に臨む高倉健(左)と広末涼子
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