8月15日に乳がんで亡くなった漫画家さくらももこさん(享年53)をしのぶ「さくらももこさん ありがとうの会」が16日、東京・青山葬儀所で行われた。

弔辞にあたる「ありがとうの言葉」を友人の女優賀来千香子(57)が読み上げた。

さくらのエッセー「もものかんづめ」を読み、手紙を書いたことがきっかけで知り合ったといい「初めて会ったさくらさんは『ちびまる子ちゃん』そのものでした」。さくらさんの明る人柄に触れ「『千香ちゃんまた笑ってるよ』と畳み掛けるように笑わせてくれた」と振り返った。

さくらさんが病気を明かさなかったことについては「明るいことが大好きだから、自分のことで人を悲しませることがお嫌だったんだと思います」と思いやった。舞台出演でさくらさんへの誕生日プレゼントを贈ることが遅くなると報告すると「『体調がイマイチで、なかなか会うことが出来ず残念です。早く元気になって千香ちゃんに会いたいです』と返信が届きました」とやりとりを明かし、「さくらさんが初めて本心言ってくれたように思ったことと、自分が心から応援していることを伝えられたことで一瞬うれしいような気持ちになりましたが、それはさくらさんが弱くなってきているのかも知れないと不安になりました」を声を震わせた。

最後は「さくらさん、本当に寂しいです。もう一度会いたかったし、笑い合いたかったです。病気の不安や体のつらさを抱えながら人を楽しませることや、人を笑わせることを考え続けるのは辛かったでしょう。本当にお疲れさまでした。少し休んだら、私たちに明るいエネルギーを送って下さい」と涙ながらに呼び掛けた。