21日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「獣になれない私たち」(水曜、午後10時)の第7話視聴率が8・6%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話視聴率は11・5%第2話は8・5%、第3話は8・1%、第4話はプロ野球日本シリーズ延長による1時間15分の遅れの影響もあってか6・7%だったが、第5話は8・3%、第6話は10・0%となった。

同作は、新垣結衣(30)演じる、誰からも愛される女性だが、身も心もすり減らしている深海晶と、松田龍平(35)演じる、一見人当たりがよく女にもモテるが、実は毒舌男の根元恒星が、赤の他人だからこそ本音でぶつかり合う中で、傷つきながら自分らしく踏み出す姿を描くドラマだ。

晶の恋人、花井京谷を田中圭(34)、京谷の母、千春を田中美佐子(58)、恒星の元恋人、橘呉羽を菊地凛子(37)、2人がいきつけのクラフトビールバー「5tap」のマスター、タクラマカン斎藤を松尾貴史(58)、晶が務めるEC制作会社の社長、九十九剣児を山内圭哉(46)が演じている。京谷の家に居座る元カノ長門朱里を黒木華が演じる。

第7話は、恒星が封筒に入った大金を持っていたことにとまどう晶。「この金で粉飾決算に加担するように脅迫されていて、やむを得ない事情で抜け出せない…という映画の話」と恒星は話を変えてしまう。

九十九社長の発案で、録音機能付き監視カメラが導入されたツクモクリエイトジャパンでは、その息苦しさと緊張感に、松任谷夢子(伊藤沙莉)上野発(犬飼貴史)はバテ気味。強引な社長のやり方に会社全体の空気が停滞していることを晶は心配する。

一方、京谷と母千春は、寝たきり状態だった京谷の父の容体が悪化し、入院するかでもめていた。そんな状況をしらない晶は、千春と連絡がつかないことを心配しながら帰宅。アパートのドア前には、なぜか朱里が眠り込んでいる。

5tapで、恒星と飲む朱里。恒星は本音で朱里に接するが、朱里からビールをかけられる。呼び出された晶は、一方的に恒星を責める。「私は言わな過ぎ。恒星さんは余計なことを言い過ぎ」。晶はそう言い残して5tapを後にする。晶は自分の部屋で、朱里と本音で向き合う。

千春と連絡が取れた晶は、京谷の実家に向かう。千春の覚悟を代弁した晶は、その後、本音で京谷と向き合う、という内容だった。