昨年のレコード大賞最優秀新人賞を受賞した演歌歌手辰巳ゆうと(21)が23日、東京・赤羽会館で600人を集めて、初のワンマンコンサートを開いた。27日発売の新曲「おとこの純情」をはじめ、デビュー曲「下町純情」など全20曲を熱唱した。

赤羽はデビュー前に駅前でストリートライブを行っていた街。「僕は赤羽に育てていただいたようなもの。東京の下町ならではの風情と温かみのある街。1曲、1曲、皆様の元に届くように歌わせていただきます」。新曲の「おとこの-」については「男らしい、かっこいい曲。未熟者ですがコツコツと歌って、この曲で日本全国47都道府県を制覇したいです」と話した。

目標とするのは、事務所の先輩でもある氷川きよし(41)。「小さいころから大好きで、目指しています。レコード大賞で最優秀新人賞を取った時にあいさつに行ったら、一緒に泣いて喜んでくれた。一生忘れません」。歌手活動の一方で、4月からは4年生になる大学生でもある。「周りの友達は就活を始めています。僕は取りあえず単位を取ることに集中したい。英語を勉強しているので、英語と歌を使った卒論を書いてみたい」と話した。

この日は、福山雅治「桜坂」、藤井フミヤ「TRUE LOVE」、沢田研二「TOKIO」など演歌以外にも挑戦。「演歌歌手ですが、幅広いジャンルの歌を歌っていきたい。最近はミュージカル映画にはまっているので、踊りは全然ダメなんですが、踊りながら歌うことにもチャレンジしていきたいですね」。この日のコンサートはチケット発売1分間で完売。来年3月21日に東京・浅草公会堂で第2弾のワンマンコンサートが決定したことを、サプライズで知らされると「うれしい気持ちでいっぱいです。これも応援してくださる皆様のおかげ」と笑顔を見せた。