吉岡里帆(26)が22日、主演映画「見えない目撃者」(9月20日公開)完成披露舞台あいさつに登壇した。

盲目となり警察官の道を絶たれながら、聴覚などを頼りに誘拐事件を追う役の吉岡は、映画に出演した盲導犬パルのサプライズ登場に「え~っ」と感激。吉岡は「今回は3人の盲目の方に取材をする時間がありまして、クランクイン2カ月前から、先天性の盲目の方、後天性の盲目の方、盲導犬と一緒に生活されている方に取材して、皆さんそれぞれの大変さや苦悩や、反対にしなやかな強さ…一見ハンディーを持って弱者のように見えるんですが、誰よりも本質を見て、強い信念と正義感を持って事件解決に挑んでいく役に、皆さんのお話からエッセンスを頂いて、キャラクターが作られていった」と感謝した。

吉岡が座長として、差し入れなどを振る舞ったことも明かされ、共演者からは絶賛の嵐。高杉真宙(23)は「撮影初めて2日目3日目が、節分の次の日だったんですけど、吉岡さんが節分豆を配っていて、行事ごとを大事にされていて、すてきだな、と思った」。森淳一監督(51)は「差し入れのどん兵衛がうれしかったですね」。大倉孝二(45)は「夜遅くなって集中力が切れてきたら、さっとポケットから、昔懐かしのラムネを(出してくれた)。ただ、ラムネが舌の水分を持って行くので、逆に喉カラカラ、というオチもつけていただいた」と笑った。映画初出演、初舞台あいさつで緊張気味の松大航也(19)に対しては「すごい緊張されてて。温かい目で…」と客席に応援を要望。田口トモロヲ(61)からも「座長という自覚があったんじゃないかな。バランスのいい方で、オンオフの取り方とか、年下なのにすげえなと。吉岡さんになりたい」とほめられ、吉岡は照れっぱなしだった。

そんな吉岡は映画について「15禁というところで、かなりスリラーな部分を攻めて攻めて、目を背けたくなるかもしれないんですけど、そーっと開いて見ていただきたい。(人の)亡くなりかたも、こんなひどいことあるのかと、絶望を目の当たりにしていただけると思います。怖いんですけど、そこをかみしめて楽しんでいただけたらと思います。」と、座長として本格スリラーをアピールした。