嵐が25日、メインパーソナリティーを務める日本テレビ系「24時間テレビ42 人と人~ともに新たな時代へ~」を完走した。

相葉雅紀(36)がメンバーへの思いをつづった手紙を読み上げ、涙ぐむ一幕も。来年末をもって活動休止することを踏まえ「休止と書いて『パワーアップ』と読む」と前向きに語った。また、24時間駅伝は、アンカーいとうあさこ(49)がゴールしたのは午後8時58分で、番組内には間に合わなかった。

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相葉が手紙を取り出した。他のメンバー4人にはサプライズだった。嵐の活動20年を「1日1日を本気で生きてきたよね」と振り返り、声を詰まらせた。4人への感謝を伝えた上で、活動休止に言及した。

「僕らで出した答え。後悔しないように。まっすぐ前に進んで行こう。僕は、休止と書いて『パワーアップ』と読むと思っています。応援してくれるみんなのために、メンバー1人1人が愛している嵐のために、近い将来、絶対にグループ活動しようね。この5人でトップになろうぜ」

メンバーは、照れくさいような、むずがゆいような表情を浮かべて、それぞれが笑った。最初に活動休止について切り出したというリーダー大野智(38)は「僕のわがままで先に4人に伝えてしまったんですけど、2人とか5人で何回も話し合って決めたこと。すごく、この5人でよかったと思います。相葉ちゃんが思うトップを目指して、最後まで、やりたいなって思います」と話した。

04年に同番組に出演した際にも、相葉は4人に向けて手紙を読み、「トップになろう」と伝えてきた。文字通りトップアイドルになった今でも、あえて貪欲に「トップ」を目標に掲げた。

番組終了後に取材に応じた相葉は「15年前と『トップ』の意味合いは違って、活動休止までの1年4カ月でまだまだやってこうね、止まりたくないよね、って意味です」と意図を説明した。

「パワーアップ」という表現について、相葉は「休止の期間を無駄にならないように、という思いを込めました」。その上で「近い将来、絶対にグループ活動しようね」という言葉は、個人的な思いだと強調した。二宮和也(36)も「個人的にはそれぞれの思いもあると思う。相葉くんはそういう思いなんだな、というのを受け取ったという感じです」と話すにとどめた。それぞれの願いを抱えながらも、5人は1つ。嵐は来年末まで駆け抜ける。