女優とよた真帆(52)がこのほど、ジュエリーデザイナーとしてデビューする。とよたは高級ジュエリーブランド、OKURADOの新シリーズ「TOWA~プレアデス~」のネックレス4種、リング1種、ピアス2種をデザイン。ダイヤモンドが入り、予定価格が約180万円の品もあるなど、芸能人の趣味の枠を大きく超えた本格作となる。とよたは日刊スポーツの取材に応じ、意欲を語った。

10代から絵画を学び、京友禅絵師としても活動し、DIYも得意。多才なとよたに目を付けたOKURADOがオファーし実現した今回の企画。コンセプトは、とよたの好きな星座だ。「愛情や希望というメッセージを込めたいと考えた時、プレアデスが思い浮かんだんです。9つの星があって、神話にも出てくるし、日本でもすばると呼ばれ、物語があったり歌に詠まれたり、なじみのある星座。愛情の星とも言われるので平和的でハッピーかなと思いました」。コンセプト通り、ジュエリーにはそれぞれ、9つのダイヤモンドがちりばめられた。

今年に入り約1カ月で原画を仕上げた。デザインはほぼ独学。夫で映画監督の青山真治氏には原画を見せ「どう思う?って聞いたら『いいと思うよ』って」と助言を得た。完成品は空間を使った高度なデザインで、OKURADO大倉明美さんも「頂いた時は感動しました。このまま使えると思いました」と絶賛。とよたも「若い頃からジュエリーが好きだったので、イメージの積み重ねはあったと思う」と自信作をアピールした。

そんな高級感もただようが、とよたの願いは、あくまで女性に寄り添い、身につけてもらえる一品。「どんな服にも合うように。女性は肌身離さずジュエリーを付けていたい、という願望がある。日常使いからお出かけまで、その人を引き立てるのが一番うれしい」。母娘で継承されるような一生モノとして愛されることを「理想」としている。

とよたは第2弾についても「OKURADO様がOKしていただけるなら」と意欲を見せた。本業の女優業の際の着用についても「役に合えば、もちろん」と期待をふくらませている。近日、お披露目の予定だ。

    【大井義明】 

◆とよた真帆 1967年(昭42)7月6日、東京生まれ。学習院女子高在学中からモデル活動を始め、89年にドラマ「愛しあってるかい!」で女優デビュー。ほか07年NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」、19年フジテレビ系「後妻業」など出演。02年に青山真治監督と結婚。昨年はハンドメイドの普及に貢献した著名人を表彰する「JAPAN Handmade of THE YEAR 2018」を受賞。11月21日には朗読劇「不在証明 松田優作 30年の曳航」に出演。趣味は石集め、神社仏閣巡り。身長174センチ。血液型A。