昨年10月に1億3800万円に及ぶ申告漏れなどを指摘されていたことが発覚して、芸能活動を自粛していた、お笑いコンビ、チュートリアル徳井義実(44)の活動再開を24日、所属の吉本興業が発表した。昨年10月26日の自粛発表から、121日ぶりの再始動となった。

吉本興業は、この日午前10時すぎに「チュートリアル 徳井義実に関するご報告」と題して、報道各社にファクスを送付した。

「徳井義実は活動自粛後、今回の件を重大な問題として捉え、猛省し、関係各位の協力、指導のもとにすべての納税手続きを完了いたしました。また、専門家の指導のもとで税務保険手続きに関する理解を深め、今後同様の手続き漏れがないよう意識向上を図るとともに、より日常的に緊密なコミュニケーションを取れる体制とすべく、東京在住の税理士と新たに顧問契約をいたしました」と説明している。

吉本興業の担当者は「今日から活動を再開します。特に会見することはありません」と説明している。

徳井は09年に東京・世田谷区に個人事務所「チューリップ」を設立。東京国税局の税務調査を受けて7年間で計約1億3800万円の申告漏れを指摘され、うち約2000万円は仮装隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと認定された。重加算税などを含め約3700万円の追徴税を払っていた。

昨年10月26日の活動自粛発表から、4カ月に及ぶ謹慎生活をへて「本人が十分に反省した」と判断されたことから活動再開となった。

活動自粛に伴って、徳井は出演中だったNHK大河ドラマ「いだてん」のカットや日本テレビ系「THE W」のMC降板などを含めて、10本以上のレギュラー番組の出演を取りやめていた。今後は話し合いを続けて、復帰を目指していく。