お笑いタレント東貴博(50)が31日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜午前11時30分)に出演して、29日に亡くなったコメディアン志村けんさん(享年70)をしのんだ。

東の父親で88年に亡くなったコメディアン東八郎さん(享年52)は生前、志村さんと親交があった。志村さんの代表的コント「バカ殿様」の殿様役は、八郎さんが浅草の劇場で演じていたネタでもあった。86年に始まったフジテレビ系「志村けんのバカ殿様」では、八郎さんが初代の筆頭家老を演じた。

東は「志村さんはおやじと飲みに行った話をしてくれた。向島で芸者をあげて、おやじが祝儀を渡していた話を聞かせてくれた。家族も知らない話で、そんな遊びをしていたんだと思った」と振り返った。

また、志村さんが子供たちに「バカ」とからかわれることを八郎さんに相談した際に、八郎さんが「バカだと思われているのは、演じているのが分かられていないこと。芸人としていいことだ」と励ましたという話を明かした。「そういうことがあるから、僕のこともよくしてくれて、飲みに連れて行っていろいろ話を聞かせてくれた。小学校の時からドリフターズを見て育ったから、そのスーパースターと一緒で感激した」と話した。

17年11月に放送されたフジテレビ系「志村けんのだいじょうぶだぁ」の特番にゲスト主演した際に、東は志村さんの代表的コント「変なおじさん」に参加。へんなおじさんに扮(ふん)した志村さんに「なんだ君は!?」と問い詰めた。東は「本番直前に、関係者からこのツッコミ役は今までに田代まさしさん、肥後克広さん(ダチョウ倶楽部)しかやったことがないから3代目だって言われた。それで、急に緊張しちゃった。本当によくしていただいた。残念です」と振り返った。