新型コロナウイルス肺炎で3月29日に亡くなったザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けんさん(享年70)が同31日、都内斎場で荼毘(だび)にふされ、東京都東村山市の自宅に戻った。

実兄の志村知之さん(73)が自宅前で取材に応じ、遺骨を抱いて「重いね。まだ温かい」と無念の表情を浮かべた。

この日、病院の安置室で、知之さんら親族は、志村さんが眠るひつぎと対面した。すでにふたが閉められ、顔を見ることはできなかったという。また、生前に使った物やゆかりの品を入れることもかなわなかった。

最後の別れは病院で行い、斎場に向かうひつぎを見送った。自宅に戻った知之さんは葬儀社関係者から遺骨を渡され、ようやく志村さんを抱くことができた。

葬儀、告別式は未定で、お別れの会は新型コロナウイルスの感染拡大が収まってから行うという。

知之さんは「感染すると怖いと自覚を持ってもらいたい」と話した。