15年「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した、小説家の羽田圭介氏(35)が結婚したことが20日、分かった。お相手は女優、映画監督、脚本家と幅広く活躍する中神円(27)で、既に婚姻届も提出している。羽田氏は、今日21日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)の連載「作家・羽田圭介 資産運用で五億円の豪邸を買う。」の中で結婚を報告する。

小説家の傍ら、9月に終了したTBSラジオ「ACTION」木曜パーソナリティーを務めるなど、多彩な才能を披露する羽田氏が伴侶として選んだのは、同じように多彩な才能を発揮する中神だった。19年の主演映画「空の瞳とカタツムリ」(斎藤久志監督)で難役に挑み話題を呼ぶと、同年の短編映画「ランチボックス」で監督デビューし、脚本と編集も担当した。

中神は、日刊スポーツの取材に文書で応じ「私、中神円は小説家・羽田圭介と結婚しました」と結婚を認めた。羽田氏の敬称を省略するのは「身内に敬称をつけるべきではないという夫の意向によるものです」と説明した。

羽田氏については「それなりに夫を近くで見てきましたが、いまだに分からない面も多く、これから一生をかけ知っていこうと思っております」とした。羽田氏に、そう伝えたところ「一生はかからないんじゃないか」と言われたというが「へたしたら一生分からないかも知れません」とつづった。

今後については「結婚はしましたが特段大きな変化はなく、私は今後も俳優業のみならず、俳優ならではの視点を生かした監督業、脚本やコラムの執筆といった幅広い表現の分野で活躍できるよう精進して参ります」とした。

◆羽田圭介(はだ・けいすけ)1985年(昭60)10月19日、東京都生まれ。明大付属高2年時に小説を書き始め、03年に17歳で書いた「黒冷水」で文芸賞を受賞し小説家デビュー。08年に一般企業に就職も1年半で退職して専業小説家となる。「スクラップ・アンド・ビルド」は16年にNHK、12年の「盗まれた顔」は19年にWOWOWでドラマ化。自身も17年にNHKドラマ「富士ファミリー2017」で俳優デビューし、18年にはミュージカル「スコア!」に出演。

◆中神円(なかがみ・えん)1993年(平5)7月30日、東京都生まれ。スカウトを受けて芸能界入りし、15年にTBS系「ホテルコンシェルジュ」、17年にテレビ朝日系「ドクターX~外科医・大門未知子~」に出演。18年には短編映画「世界で一番最後の魔法」(森田博之監督)に主演。今年5月に関西テレビで放送された「東京男子図鑑」にも出演。血液型O。