米俳優レオナルド・ディカプリオ(47)が、「幼すぎる」ことが理由で1955年に24歳の若さでこの世を去った伝説のスター、ジェームズ・ディーン役を逃していたことが明らかになった。

映画「理由なき反抗」(55年)などで知られるディーンの伝記映画を90年代に撮る予定だったマイケル・マン監督(79)が、当時19歳だったディカプリオを主演に起用しようとスクリーンテストを行ったものの、映画が作られることはなかったと米ピープル誌に明かした。「誰がジェームズ・ディーンを演じられるかと思っていたら、演じられる青年を見つけた。それがレオだった。演技は素晴らしかったが、若すぎた」とマン監督。「3年後には完璧に演じられるだろう」と思ったというが、最終的に俳優ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが主演した「ヒート」(1995年)の撮影に入ることになり、そのまま伝記映画が作られることはなかったという。

ディカプリオはその後、「ロミオ+ジュリエット」(96年)に主演してベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)を受賞し、その翌年には「タイタニック」に主演して大ブレークした。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)