英国のヘンリー王子(37)とメーガン妃(41)夫妻が、6月の訪問に続いて再び9月に慈善イベントに出席するため渡英することが発表された。夫妻は6月にエリザベス女王の即位70周年を祝う式典に参加するため、2人の子供を伴って2020年の離脱後初めて一家そろっての帰国を果たしており、それ以来の帰国となる。

一方で、今回の滞在中にエリザベス女王や父チャールズ皇太子と面会する予定は現時点ではないとの報道もあり、長男アーチー君(3)と長女リリベットちゃん(1)が同行するかどうかも分かっていない。また、確執が取り沙汰されるウィリアム王子夫妻とは顔を合わせることはないだろうとも伝えられている他、滞在中の警備を巡る論争もあることから帰国に対する批判の声も出ている。

代理人によると、夫妻は9月5日に英マンチェスターで開催されるイベント「ワン・ヤング・ワールド・サミット」の開会式に出席し、結婚前から同イベントを支援しているメーガン妃はスピーチも行う予定だという。さらに翌日にはドイツのデュッセルドルフに移動して同地で来年開催されるヘンリー王子が立ち上げた、負傷した退役軍人のためのスペシャルオリンピック「インビクタス・ゲームス」に関連したイベントに出席し、再び英国に戻って8日には病気と闘う子供たちを支援する慈善団体が主催する「ウェルチャイルド・アワード」に参加するという過密スケジュールをこなすことになる。

今回の渡英は夫妻が支援する慈善団体のサポートが目的であるため、家族との面会についての有無は明らかにされていない。しかし、エリザベス女王は96歳という高齢であることからも夫妻は滞在中に面会する機会を模索するとみられており、夏季休暇を過ごしているスコットランドのバルモラル城を訪問する可能性も取りざたされている。

英ザ・サン紙は先月、女王が夫妻をバルモラル城に招待したと伝えているが、夫妻の関係者は報道を否定しており、子供たちを伴っての訪問がかなうかどうかは不透明な状況と言える。前回の訪問でリリベットちゃんはエリザベス女王と初対面を果たしたものの面会時間わずか15分だったと伝えられており、今回の訪問でゆっくりと面会する機会を狙っている可能性もある。また、ヘンリー王子の回顧録が年内に発売される見通しであることから、家族とのさらなる対立を避けるためにも早期の歩み寄りが必要だとも指摘されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)