昨年のアカデミー賞授賞式で俳優ウィル・スミス(54)から平手打ちされたコメディアのクリス・ロック(58)が4日、ネットフリックスでライブ配信されたスタンダップショー「クリス・ロック:セレクティブ・アウトレイジ」に出演し、ビンタ事件をネタにスミス夫妻をメッタ斬った。

妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスの容姿をジョークのネタにされて激高したスミスが、ステージに乱入してプレゼンテーターを務めたロックを平手打ちした衝撃的な事件から1年。これまで沈黙を貫いてきたロックがついに反撃に出た。

「今日は誰も怒らせないように気をつけるよ。何が引き金になるか分からないから」と冒頭から事件を想像させる会話で会場を盛り上げたロックは、終盤に「痛かったのか? とみんなに聞かれるけど、今も痛いよ」とビンタ事件に言及。(ラッパーとしてスミスはリリースしたヒット曲)「サマータイム」が鳴り響いていると話し、会場を笑わせた。また、自身は犠牲者なんかじゃないとも話し、「(テレビの人気司会者)オプラ(・ウィンフリー)に泣きついたりしない。俺は(元プロボクサーのマニー・)パッキャオのように一発を受け止めた」と語り、ウィンフリーの番組で「差別を受けた」と犠牲者面した英国のヘンリー王子の妻メーガン妃をも皮肉った。

また、「彼の妻は息子の友人と肉体関係にあったことを知っている。いつもはこんなくだらないことは話さないけど、どういうわけか彼らはそれをインターネットにあげたんだ」と、スミスの妻がかつて自身の不倫を夫婦そろって登場した配信番組の中で認めたことにも言及。「誰だって浮気したことはあるだろう。でも浮気した側が浮気された方をインタビューするなんて聞いたことがない。彼女の方が自分よりずっと、彼を傷つけた」と述べ、そもそも夫婦間に問題があったとの考えを示した。

ロックはスミス夫妻だけでなく、英王室で人種差別を受けたと主張するメーガン妃に対しても、「生まれてくる子どもの肌の色がどれくらい濃いか」心配していた人物がいたと暴露したことについて、「黒人だってどのくらい自分の子どもの肌の色が濃いか知りたいんだから、それは人種差別なんかじゃない」と一蹴。メーガン妃のジレンマは「黒人の女の子が白人の義理の家族に受け入れられようとしていることだ」と話すなど、メーガン妃のネタでも会場を沸かせた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)