初代尾上眞秀を名乗って「團菊祭五月大歌舞伎」(同2日初日、東京・歌舞伎座)で歌舞伎の初舞台を踏む寺嶋眞秀君(10)が19日、東京・歌舞伎座ギャラリーで取材会を行った。
これまでも歌舞伎に出演しているが、芸名を名乗って歌舞伎俳優としてスタートを切る。眞秀君は初舞台に向け「ワクワクしています」と笑みを見せた。
初舞台の演目「音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)」の稽古中で、祖父尾上菊五郎からは、音に合わせ音に乗って立ち回りを、などとアドバイスを受けているという。眞秀君は「厳しい時もあれば、優しい時もあります。今まで出てる舞台と違うから。主役だし。その分厳しいです。でも楽しいです」と話した。これまでの舞台との違いを聞かれ「主役ということと、センターにいるということ」と自覚を語った。
立役と女形を演じるため、女性のしぐさを誰に教わったのかと聞かれると「(坂東)玉三郎さん」と回答。歌舞伎界を代表する女形の玉三郎に直接指導を受けていることに、報道陣から驚きの声が上がった。
2月の会見時には、菊五郎をはじめ、母は寺島しのぶらも同席したが、この日は1人で報道陣の前に登場。寺島は後ろで見守っていた。歌舞伎座関係者は、10歳で1人で取材対応したのは、これまでに例がないとした。それでも眞秀君は「別にどうも思わないです。(緊張は)ないです」と堂々としていた。
父の母国フランスでの公演など、海外での活躍も夢見る。どんな役者になりたいかと聞かれると「ひいまみたいな、お客さまを喜ばせる役者になりたい」と、菊五郎が目標だと語った。



