ドラマ・映画化されたヒット作「海猿」の原作者としても知られる漫画家の佐藤秀峰氏が2日、メディアプラットフォーム「note」を更新。昨年10月期放送の日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家芦原妃名子さんの訃報を受け、自身の作品の映像化をめぐる過去のトラブルを振り返った。

佐藤氏は、芦原さんの急逝を悼むとともに、「漫画を原作とした映像化のトラブルということで、僕の名前を思い出す人も多かったようです。ここ数日、当時の出来事がフラッシュバックしています。どうして漫画の映像化でトラブルが頻発するのでしょうか」とつづり、「海猿」の映像化をめぐるトラブルによりフジテレビに“絶縁宣言”した経緯について書き出した。

映像化については詳しい話を聞かされないままに企画が進み、「契約書には都度都度、漫画家に報告し許諾を取ることが書かれていました。が、それは守られませんでした。すでに企画が進んでいることを理由に、映像化の契約書に判を押すことを要求されました」という。「作品が自分の手から奪われていく感覚がありました。『漫画と映像は全くの別物である』と考えました。そうしないと心が壊れてしまいます」と当時の心境をつづった。

その後も「蚊帳の外」のまま映画は第4弾まで製作・公開され、フジテレビのアポ無し取材や、関連書籍が無断で出版されたことなども重なり、「『もう無理だな』という言葉が頭に浮かびました。そして、契約更新の時期がやってきて、僕はNOの答えを提出しました。こうして映画『海猿』はテレビやネットから消えました」と、現在では2次使用されない事情を説明、また、「それがニュースとなると多くの批判を受けました。『死ね』『売ってもらったクセに思い上がるな!海猿はファンのものであってお前のものじゃない!』」とバッシングを受けた当時を回想するとともに、「芦原さんについて『繊細な人だったんだろうな』という感想をいくつか見かけました。多分、普通の人だったんじゃないかと想像します。普通の人が傷つくように傷つき、悩んだのだと思います」との思いをつづった。