堤真一(61)が6日、東京・TOHOシネマズ シャンテで行われた映画「旅と日々」(7日公開)前夜祭舞台あいさつに登壇。6年前の19年4月の舞台で親子、しかも息子役を演じた主演のシム・ウンギョン(31)が、当時から「全然、変わんないの」と評した。一方で、自分のことは「確実に、ジジイになってます」と評した。

「旅と日々」は漫画家・つげ義春氏(87)の1967年(昭42)「海辺の叙景」と68年「ほんやら洞のべんさん」の2つの漫画を原作に、三宅監督が脚本も手がけ、主人公の旅と旅先での出会いを描く。主演のシム・ウンギョン(31)が脚本家の李、堤は李が旅先での出会いをきっかけに、人生と向き合っていくようになった宿主べん造、河合優実(24)が影のある女・渚、渚と出会う夏男を髙田万作(18)が演じた。

堤とシムは、19年4月の舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」で共演。堤が政治犯のアレクサンドル・イワノフ、シムは息子のサーシャを演じた。シムが「(演じた役が)9歳の少年でした」と振り返ると、堤も「僕が刑務所に入っている…政治犯で、精神病扱いされ、認めたら出してやると言われ、認めないと言って、おかしくなっちゃう役」と役どころを説明。その上でシムちゃん、全然、変わんないの、透明感がある。9歳だと男女の差、ないじゃないですか? 純粋さがある。全然、変わってない。僕は確実に、ジジイになってますけど」と言い、笑った。

シムは「舞台の時、いろいろ未熟だった自分…堤さんを見て、勉強になった」と改めて感謝。「他の作品で出会えたらと思ったら、三宅監督の作品で出会えて良かった。初日の撮影から緊張がなくなったのは不思議。現場での堤さんの存在は大きな支えになりました」と堤へ感謝を繰り返した。

堤は、司会の伊藤さとりから「堤さんマジック」とツッコまれると「それは、ねぇだろう」と言い、笑った。

◆「旅と日々」 強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男(髙田万作)が、影のある女・渚(河合優実)に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、また浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった…。つげ義春の漫画を原作に映画の脚本を書いた李(シム・ウンギョン)は「私には才能がないな、と思いました」と話す。冬、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造(堤真一)。暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった…。