「国宝」(李相日監督)と「この夏の星を見る」(山元環監督)に出演した黒川想矢(15)が、最優秀新進男優賞を受賞した。

「国宝」では、主演の吉沢亮(31)が演じた任侠(にんきょう)の一門に生まれながら上方歌舞伎の名門の当主に引き取られ、芸に人生をささげた立花喜久雄の少年期を演じた。歌舞伎の稽古を半年行ったが「今でも続けています」と明かし、会場を沸かせた。

歌舞伎の稽古について聞かれ「半年くらい、かかりました。難しさは、すごいあって…踊りも歌舞伎もしたことはない。すごく難しくて…」と振り返った。そして、喜久雄を引き取った花井半二郎の息子・大垣俊介を演じた横浜流星(29)と歌舞伎の合宿に行ったと振り返り「吉沢さんと横浜さんと歌舞伎の合宿に行った時、自分の意識じゃなく、役として踊れたのが楽しかったので、今も稽古をしています」と目を輝かせた。

TAMA映画賞には2年前、最優秀作品賞を受賞した「怪物」の一員として登壇した。「2年ぶりに戻って来ることができた。このような奇跡があると想像できなかった。奇跡的な、さまざまな出会いに感謝します」と喜んだ。「栄誉を頂くと、おごったりする自分がニョロニョロッと出てくるのを感じ、嫌悪感を感じる。これから自分自身と、ちゃんと向き合って、おごることなく精進していきなさいという戒めと感じ、精進していきたい」と気を引き締めた。

演じた喜久雄と自分の違いを聞かれると「強さですかね…心身ともに弱い存在の僕にはない強さを持っている」と評した。その上で「生まれながらに持っている強さがあると思う。演じる上で、喜久雄として出来事を経験していくことを大事にしていたと思います」と振り返った。