4人組ボーイズグループ、OWVのブレイクに注目だ。12月14日に横浜BUNTAIで行った単独公演「OWV&OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE」を取材した。JO1を輩出したオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN シーズン1」の練習生で結成された4人組で、今回はINIを輩出した同番組のシーズン2の練習生を中心に結成された後輩グループ、OCTPATHとの“史上初の連動型2DAYS単独公演”と銘打って開催。曲間の映像をリンクさせ、お互いの楽曲もカバー。合同曲「TWO THRONE」では両公演で2組そろってサプライズパフォーマンスも敢行するなどし、集まったファンを沸かせた。

OWVはクールな見た目で目を引く4人だが、実際にインタビューなどで話してみると、意外と柔和で面白い。バラエティー番組などでそうした魅力がもっと広まればさらにいい方向にいくのではないかと感じた。

個性も豊かで、高校駅伝経験者の佐野文哉(28)は24年TBS「オールスター感謝祭」の企画「赤坂5丁目ミニマラソン」で初出演初優勝を飾るなどし、“芸能界最速”を自称して各方面でも活躍中。ランニング中に逃走犯を確保して警察から感謝状を贈られて話題となったこともあった。ライブMCでも「去年からずっと1人で走ったりしていて何が本業かわからない期間もあった」と笑いつつ「意味あったのかなとか思った時もあったけど、(会場に)たくさんの新しい仲間がいるのを見ると、つながっているのかなとうれしい気持ちでいっぱいです」とあいさつしていた。

他のメンバーも多彩で、リーダー本田康祐(30)は陸上400メートルなどの経験者。水泳ではバタフライで福島県大会1位になったこともあるという。中川勝就(28)は学生時代にサッカーやボクシングを経験し、昨年にグループYouTubeチャンネルでボクシングのプロテスト受験を発表。先日のインタビューでは「引き続き狙っていきますよ」と宣言していた。浦野秀太(28)は幼少期からピアノに励んでおり、番組企画で目隠し演奏に挑戦するなど、それぞれが得意分野を生かして活躍中だ。

佐野は「僕らのことを何となく聞いた事はあるけど見たことはないなという人はまだいると思います」と語り、楽曲を含めより広く人々に届けていくことの重要性を口にしていた。本田も「コツコツとやってきて、あとは火をつけるだけというところまできた実感はあります。いろんなところで評価されるアイドルになりたい」と力を込めた。

オーディションを共にしたJO1は今年に東京ドーム公演を行い、来年もドームツアー開催を発表。今のOWVはまずはアリーナ公演を目指すといった段階で、背中を追いかけながら着実にその力は増している。

先日のライブでも本田が「この5年間で悔しい思いをしてきたし、目の前にあるのにつかめなかったこともあったけど、ここまでこれたのは、みんなとこのメンバーがいたからなんだよ」と熱く叫ぶ場面もあった。佐野も「ボーイズグループ戦国時代とは言いますが、本当に戦国時代だとしたら、強いのは武器を集めたやつや、倒したやつではなく、最後に立っているやつだと思います」と語り「最後は熱い気持ちやスタミナ、胆力のある方が強いと思うので、先頭を走り続けたいと思います。まだまだ息切れするような場所へ行きましょう!」とランナーらしく宣言。さまざまな思いをバネに走る彼らの2026年の活躍にも注目したい。【松尾幸之介】