是枝裕和監督(63)が29日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた新作映画「箱の中の羊」初日舞台あいさつに登壇。フランスで開催された世界3大映画祭の1つ、第79回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品され、16日の公式上映前にレッドカーペットを歩いた際、初主演した千鳥の大悟(46)の相方ノブ(46)が芸者姿で見守っていたのを脇の取材エリアで発見も、大悟から「ぜひ、無視してくれ」と言われたと明かした。

是枝監督は、カンヌ映画祭の思い出を聞かれ、大悟がダブル主演の綾瀬はるか(41)をレッドカーペットでエスコートに成功したところを振り返り「今回はリラックスしていました。大悟さん(が綾瀬の)ドレスを踏まなきゃ良いな…というところが目に入っていました」と口にした。その上で「言って良いのかな? レッドカーペットの正面に、ノブさんがとんでもない衣装とメイクでいらっしゃっていたんですけど。大悟さんから『ぜひ、無視してくれ』と言われて。無視するには相当、強烈な存在感」と笑いながら振り返った。

大悟は「(ノブの登場で)リラックスできましたね。こちらのバラエティー的には、無視していただくことが都合が良いので、監督に『すみません。無視してください』と言いました」と振り返った。そして「あいつがいたら、エラいことに日本になっちゃうんですね」と言い、笑った。

「箱の中の羊」は、そう遠くない未来が舞台。綾瀬が演じた建築家・音々と、大悟が演じた工務店の2代目社長を務める健介の甲本夫婦が、息子を亡くして2年のタイミングで、桒木里夢(くわき・りむ=10)が演じた息子・翔の姿をしたヒューマノイドを自宅に迎え入れる。ヒューマノイドに前向きだった音々が「おかえり」と駆け寄って喜ぶ一方、健介は戸惑いを隠せず、ヒューマノイドから「パパだよね」と問いかけられても「おじさんでええよ」と答えるなど、夫婦の間には温度差が生じる物語。

◆「箱の中の羊」 息子を亡くして2年。建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店の2代目社長・健介(大悟)の甲本夫婦は、息子・翔(桒木里夢)の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答える。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への思いがあらわになっていく。夫婦が大きな決断に迫られる中、ヒューマノイド翔はひそかにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める。