美輪明宏(みわ・あきひろ)さん(本名丸山明宏=まるやま・あきひろ)が20日に老衰のため死去したことが28日、公式サイトで発表された。91歳。演劇の舞台やステージ、歌番組、映画、バラエティーなど、幅広い場面でかけがえのない活躍した、あらゆる分野で超越した人だった。
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身長は161センチ。どちらかといえば小柄だったが、近くで向き合っても大きく感じる人だった。まぶしい暖色の衣装のせいだけではないだろう。シャンソン喫茶で歌い、三島由紀夫さんや吉行淳之介さんに愛された10代の頃から積み重ねたオーラだったと思っている。
じっくり話を聞く機会があったのは30年近く前で、美輪さんは60代だった。
「日本は大和の国っていうでしょ。大きな和の国です。どんな人でもいらっしゃい、大いなる心で和やかに輪になって暮らす。そうじゃなくなったら、日本じゃなくなるんです」
語尾がスッと下がる話し方が心地よくて、ところどころにのぞかせる毒舌も不思議と嫌みにならなかった。「イギリスではボーイ・ジョージ(の女装)でワーワー言ってるけど、日本じゃ誰も驚きませんよ。私が何十年も前からやってるんだから」と笑わせた。
「NHK紅白歌合戦」では「ヨイトマケの唄」の迫力に改めて感銘を受けたが、常に庶民の側、弱者の側に立つことを貫いた。
戦中戦後を生き抜いた体験から「武力は憎まれますけど、知力は尊敬されますから」と言い続けた貴重な存在だった。【相原斎】



