フリーアナウンサー膳場貴子は5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。与党側の国会審議手法に反発した野党が審議に応じず、正常に動いていない国会の水面下の動きについて「国会で異常な事態が起きています」と伝えた。
国会では、自民党と連立を組む日本維新の会が今の国会での成立を強く求める議員定数削減法案と「副首都」設置法案に関し、与党側が強引に審議を進めているとして、先週、衆議院ではすべての野党が審議に応じない状態が続いた。維新は2法案の今国会成立は高市早苗首相との約束だとして引く構えはなく、高市首相も連立政権樹立に協力した維新との関係を重視。ただ、自民党内もこうした高市首相の手法に懐疑的な向きもある。
野党側は国会正常化に向けて、まずは本来毎月開催で与野党が合意していた党首討論の開催や、高市首相が出席した衆参での予算委員会開催を要求。これに高市官邸や与党が応じるかどうかが大きな焦点となっている。
膳場は「国会で異常な事態が起きています。与野党の対立だけでなく、政府・与党内でも思惑の違いが出てきているようです」とコメント。与党が過半数を持たない参院で、自民党の石井準一参院幹事長が、野党が求める集中審議や党首討論について「行うという返事が望ましい」と会見で答えたことや、自民党の鈴木俊一幹事長は、与野党で「立法府の総意」をとりまとめた皇室典範改正案を最優先に審議し、その間は維新肝いりの2法案の審議を中断する考えを示すなど、高市首相と維新の思惑とは異なるような動きが出ていることを伝えた。
膳場は「与野党の間の対立だけでなく、政府与党の中での溝、自民党と維新の溝、そして総理官邸と参院自民党の間などでも思惑の違いが明らかになってきています」と述べた。
膳場に見解を求められた毎日新聞客員編集委員の元村有希子氏は、「政権の誕生に維新の協力が欠かせなかったこと、連立合意を交わしたことは事実としても、本当にそれだけを重要視して、急いで全部(維新の肝いり法案)を通そうという強引なやり方が、みんなから総スカンを食っているということは、きちんと見てもらいたいと思います」と指摘。これに膳場は「本当に、国民や有権者からはどこか遠いところに、この議会が行ってしまっているなという気がするんですけれど」と応じた。



