中村勘九郎(44)中村七之助(43)らが出演する「平成中村座 十月大歌舞伎」が1日、東京・浅草寺境内仮設劇場で初日を迎えた。開場前の「一番太鼓の儀」では、勘九郎があいさつに立った。

第1部では、勘九郎、長男勘太郎、次男長三郎の親子3人では初めてとなる「連獅子」が上演された。勘九郎が「濃密な空間で3人で勇壮に舞います」と言ったように、クライマックスの毛振りでは拍手が続き、終了後も興奮冷めやらぬ様子で拍手が鳴りやまなかった。

第2部「助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)」では、勘九郎が助六を初役でつとめた。江戸一番のだて男である助六。たっぷりとだて男っぷりを見せ魅了し、中村屋! の声が飛び交った。七之助は恋人である花魁(おいらん)の揚巻をつとめた。

浅草で平成中村座が開催されるのは4年ぶり。00年に勘九郎、七之助の父中村勘三郎さんが立ち上げた平成中村座が誕生した地でもあり、快晴の空を指さし、勘九郎は「晴れましたね」と父に思いをはせていた。