政界地獄耳

いまや“悪夢”そのものの自民党政権/政界地獄耳

★首相・安倍晋三は17日の衆院予算委員会集中審議で謝罪する。12日の予算委で立憲民主党幹事長代行・辻元清美の質問終了後に「意味のない質問」とヤジを発し、野党側が抗議。13日の同委が流会となっていた。この謝罪の内容いかんでは野党は懲罰動議に含みを残す。それでなくとも共産党批判や悪夢のような民主党政権などを言い続ける首相の定見のない子どもの口げんかのような発言は政府・与党と議会のレベルを下げるだけという認識に立つべきだろう。

★自民党の若手たちはこの手の問題では思考停止になる。安倍批判とか政権批判を真摯(しんし)に受け止める能力が欠けている。つまり自分で考えることができない。または政権批判すると公認権、ポスト、カネがもらえなくなるから黙ってしまう程度の正義感や倫理観の欠けている人材しかいないのだろうか。相変わらず知らんぷりの公明党も同罪だ。たまにチクリと批判してみせるものの、本気で批判したり対峙(たいじ)する覚悟も気概もない。こちらも自民党の若手以下の政権にしがみついている腰抜けの集まりではないかと疑いたくなる。

★既に国民の方が事態を正確に受け止めているのではないか。14日の会見段階で官房長官は「国内で流行していると判断するに足る情報はない」の発信をするが、ダイヤモンド・プリンセス号への日本政府の対応に「感染拡大の第2の震源地を作った」などと海外メディアから批判されていることで危機管理能力がないことは隠しようがない。せめて大災害経験のある者、場合によっては東日本大震災の民主党政権の知恵を借りるぐらいの度量を見せるべきではないか。お友達中心の机の上で考える事務官らのその場限りの対応策では間に合わない。厚労省だけでなく、防衛、警察、総務省の経験者を、場合によってはOBの招集を含め積極的に先手を打つべきだ。今は悪夢そのものの自民党政権ではないのか。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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