★24日に予定される米中首脳会談に向けた両国の調整が大詰めを迎えている。米スコット・ベッセント財務長官と中国の何立峰(ホー・リーフォン)副首相は20日、米ニューヨークで会談する予定。議題は人工知能(AI)という。最近、米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは「AIは発明史上最高の平等をもたらす存在か、あるいは最悪の不平等の根源のいずれかになるだろう」「この新たなAI時代への変遷は、最もうまくいったとしても、人類史上最大級の激動の時代になるだろう」「この課題に対し、指導者や専門家、社会が適切に向き合っている兆候は見えない」と指摘している。

★「指導者たちに伝えたい。我々には今、行動を起こすチャンスがある。失業が急増し、地域社会が傷つき、一般の信頼が損なわれる前に」「誰もが確実にAIの恩恵を受けられるようにすることはできる。他国と共に取り組んで、この国家的・世界的課題に対応することはできる」と言う。米国は極めて深刻に受け止めているのか。その中国では14日、中国外務省劉彬(リウ・ビン)次官補が「日中友好議員連盟」(団長・高村正大)の若手国会議員団と会談した際のやり取りを15日、同省郭嘉昆(グオ・ジアクン)副報道局長が明かしたが昨年11月の首相・高市早苗の台湾有事発言が「中日関係が困難に直面している最大の原因だ」と今までの発言を繰り返した。

★15日には中国人民解放軍系シンクタンクが主催する安全保障に関する国際会議「香山フォーラム」が北京で開幕した。16日は中国では数少ない海軍出身の董軍(ドン・ジユン)国防相が講演したとロイターが報じた。「われわれは歴史の教訓を心にとどめ、覇権主義、軍国主義、歴史修正主義のあらゆる兆候に対して高度な警戒を怠ってはならない」「そのような行為に目をつぶったり、容認したりしてはならない。正義を求める幅広い勢力を結集し、歴史の残りかすの復活を断固として抑え込まなければならない」と名指しこそしないものの日本を念頭にした発言をした。中国は米国とはAIの将来についても議題にし、日本には過去の歴史修正主義に対してひるまぬ態度を示した。日本は成す術はないのか。(K)※敬称略