藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)に糸谷哲郎九段(37)が挑戦する第84期名人戦7番勝負第4局が16、17の両日、大阪府高槻市「高槻城公園芸術文化劇場」で行われ、先手の藤井が糸谷を下した。シリーズ4勝0敗とし、ストレートで4連覇を決めた。通算5期で得られる永世名人資格の獲得にも、あと1期と王手をかけた。

終局後の記者会見での藤井との主な一問一答は次の通り

-4連覇の実感は

藤井 まだ自分の気持ちの上でも対局の振り返りが少し中心になっています。序盤から未知の展開になって、その中で一手一手考えるというのは自分にとっても非常に新鮮だった。苦しい将棋もありつつ、4連覇という結果を出せたということは素直にうれしく感じています。

-終局後、「おもしろいと感じるところもあった」とコメントがあった

藤井 最近はやはり定跡系の将棋だと、駒がぶつかって中盤戦に入ってから考えるということも多い。序盤でどういう形で駒がぶつかって戦いが始まるかという点については、ある程度パターン化されている形も多くあります。

-今シリーズは力戦が多かった

藤井 今回のシリーズは、どういう形で戦いに持ち込むかというところから、構想をどう立てるか、一手一手考えるような将棋になったので、新鮮だった。そういった将棋を長い持ち時間の中で考えられるというのは、自分にとっても非常に意義深いことだった。

-おもしろいという感覚の真意は

藤井 対局はどういう展開になるかというのは当然始まってみないとわからない。どういう展開であっても、やっぱり必ずどこかで未知の展開に入っていく。その中で、自分なりにしっかりと考え、将棋の持つ難しさであったり、面白さというのを対局において引き出せたらという気持ちで、最近は臨んでいます。

-来期はいよいよ5連覇、「永世名人(二十世名人)」の称号がかかる。いまの心境は

藤井 やはり永世名人は重みのある称号だと感じている。それを目指すという形にできたので、それまでに少しでも実力を高めていければと思っています。「名人に定跡なし」という言葉もありますけれど、今回のシリーズでそこまで力戦形の将棋を指して、自分はまだそういった域ではないかなというのも正直感じたところもある。やはり、より少しでも今より強くなって、また来期に臨めたらなと思っています。