中国が貸与するジャイアントパンダ2頭が27日、中国四川省から米南部ジョージア州アトランタの動物園に到着した。米メディアが報じた。2頭はトランプ米大統領との首脳会談を終えた中国の習近平国家主席が帰国した翌日の27日に同省を出発した。会談で醸成された関係改善の雰囲気をパンダによってさらに広める狙い。
2頭は雄の「平平(ピンピン)」と雌の「福双(フーシュワン)」で、貸与期間は10年。検疫のため施設内の管理区域で約1カ月飼育される予定で、一般公開の時期は公表されていない。米ニューヨーク・タイムズ紙によると、2頭の到着で米国のパンダは計6頭になった。
中国はパンダの提供を通じて各国との関係強化や友好を演出する「パンダ外交」を得意とする。
2020年にオーストラリアの当時の政権が中国に新型コロナウイルス発生源の調査を要求したことで両国関係は冷え込んだが、関係改善の流れを受けて中国の李強首相が24年6月にオーストラリアを訪問。滞在中に貸与期限が近く切れるパンダに代わる新たなパンダのつがいを貸し出すと表明した。25年12月にフランスのマクロン大統領が訪中し習氏と会談した際も、新たにつがいを送る計画が公表された。
日本からは今年1月に2頭が中国に返還され、1972年の初来日以来、約半世紀ぶりにパンダがいなくなった。パンダ誘致を望む声はあるが、中国は高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に反発しており、具体的な道筋は見えない状況だ。
習氏は米国滞在中の24日、パンダ2頭が近く米国に到着すると述べ、パンダは「両国人民の友情の使者だ」と表明した。(共同)

