公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が24日、大阪市の関西将棋会館で棋聖戦予選となる西川慶二・七段(55)との対戦が始まった。

 19日に15歳になったばかり。誕生日後の初対局となった第2回上州YAMADAチャレンジ杯準々決勝で三枚堂達也四段(24)に敗れ、公式戦2敗目(31勝)を喫した。プロ2度目の敗戦から中3日の対局で15歳初の白星を目指す。

 午後9時40分ごろに対局室に入ってきた藤井は、ゆっくりと席についた。数分後、日本将棋連盟の広報担当から「藤井さん、こちらです」と指摘され、席を間違えたことに苦笑い。午前10時、藤井の先手で始まった。

 棋聖戦は羽生善治3冠が10期連続で保持しているタイトル。予選、決勝トーナメントとすべてトーナメント式。藤井が勝ち続ければ羽生へ挑戦権を得ることも可能だ。西川七段に勝てば、同日午後から阪口悟五段(38)と対局する。