今夏の参院選で改選を迎える自由党共同代表の山本太郎参院議員(東京選挙区)は10日、国会内で会見し、統一地方選後半戦が終わった後の4月下旬に同党を離党する意向を表明した。

すでに1人で政治団体「れいわ新選組」を立ち上げ、新元号が発表された1日に届け出た。

早速、「8つの緊急政策」を披露。消費税廃止や原発即時禁止などを掲げた。5月末までに1億円が集まれば、参院選に新団体で挑戦する意向を示した。

一方で、新政治団体は野党結集が目的。「政策が一致すれば、旗を下ろします」とした。掲げた政策のうち、消費税廃止については「5%まで下げる気概がなければ、期待が持てない。少なくとも消費税は減税まで持っていきたい」と、段階的に進めたいとした。さらに、衆参ダブル選挙になった場合について「(衆院への)鞍替えもありえる。政権を取りたいですもん。すべてにおいて、可能性はあるということ申し上げたい」と含みを持たせた。

自由党共同代表・小沢一郎氏との話し合いの内容についても言及。「『多くの人が理解できるかは私は分からない。難しいかもしれない。その時、あなたの政治生命を失うことを賭けになるね』とおっしゃった。分裂して違う戦いをすることに矛盾に感じる人いるかもしれないが。立憲民主党の力も必要。国が壊れていく速度を考えると時間がない。もうギリギリのところまで来ている」とあらためて野党共闘を呼び掛けた。