ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が、16日にモスクワでタジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領と中央アジアの安全保障問題について会談した際に、足をけいれんさせているように見えたことから、健康状態の悪化について新たな臆測を呼んでいる。

公開された映像では、椅子に座るプーチン大統領の足がぎこちなく動いており、つま先とかかとをひねり続けていることが確認できる。映像からは痛みを伴っている可能性も指摘されており、このところ西側メディアが相次いで伝えている重病説を裏付ける証拠の1つとして注目を集めている。

プーチン大統領は先月21日にもセルゲイ・ショイグ国務相と会談した際に、右手でテーブルの端を強く握り続け、足を小刻みに揺らしていたことが確認されており、パーキンソン病が疑われている。健康状態をめぐっては、他にもロシアに精通する元英スパイが重病で深刻な状況であると英国メディアに明かしているほか、プーチン政権に近いオルガルヒ(新興財閥)も血液のがんを患っていると発言したことが伝えられている。また、ウクライナ国務省の情報機関のトップもプーチン大統領はがんやその他複数の病気を同時に患っており、心理的にも肉体的にも健康状態が悪化していると指摘しいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)