将棋の最年少7冠、藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)に佐々木大地七段(28)が挑む第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる。
ベトナムの開幕局を制した藤井は連勝で一気に王手をかけ、棋聖4連覇、7冠堅持を目指す。佐々木はタイトル初挑戦で初の棋聖獲得を狙う。対局を翌日に控えた22日、両者は現地入りした。
舞台となる対局室の窓外には穏やかな海を見下ろせる。藤井と佐々木は立会人が同席のもと、照明の具合、駒や盤、座布団の座り心地などを確かめた。検分後、前夜祭に出席した。
同会場では3度目の対局となる藤井は「海の眺めがすばらしく、いつも落ち着いて集中できる。淡路島はタマネギをはじめ食材が豊富で、楽しみにしています」と勝負メシに期待した。
リゾート地のベトナム・ダナンでの開幕局は「すごく暑かった。(淡路島は)温暖で快適で過ごしやすい」とホッとした表情を見せ、「第1局は反省点も見つかったので、第2局はよりよい内容にしたい」と意気込んだ。
過去15度出場したタイトル戦でいまだ負けはなく、残すタイトルは王座のみ。21日の王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦では土壇場に逆転勝利し、挑戦権獲得まであと2勝に迫った。今秋の8冠独占を実現するには保持するタイトルの防衛が絶対条件だ。
佐々木は7月開幕の王位戦7番勝負への挑戦も決めており、棋聖戦と合わせた佐々木との「12番勝負」が8冠制覇のカギを握る。
両者の過去の対戦成績は藤井の3勝2敗。佐々木は本年度の成績は12勝2敗と好調だ。長崎県対馬市出身の佐々木は第2局での先手番に「持ち味をいかし、熱戦にしたい」。初のタイトル戦で巻き返しを誓った。【松浦隆司】

